怪獣8号は進撃の巨人のパクリ疑惑？元ネタや似てるシーンも徹底比較

「怪獣8号は進撃の巨人が元ネタ！」という話や「怪獣8号は進撃の巨人のパクリ！」という話を聞いたことはないでしょうか。

2020年からジャンプ＋で連載を開始し、2024年にはアニメ化もされた、現在のジャンプ＋の看板作品の1つである「怪獣8号」には、このような不名誉な噂があるのです。

確かに本作は特撮怪獣ドラマに影響を受けたであろう内容やシーン、設定は存在しています。

そんな要素がウケた本作が、全く関係がない作品を元ネタにしたり、パクリを行っているとはにわかに信じられない話でしょう。

では、そんな怪獣8号と進撃の巨人は具体的にどこが似てるのでしょうか。

怪獣8号と進撃の巨人の要素を見比べ、パクリや元ネタと言われている原因、似てると考えられる部分を徹底的に比較・検証します。

「怪獣8号は進撃の巨人と似てる！パクリだ！」などと考えている人や、どこが似てるのかと首をかしげている人は、今回の比較を参考にしてみてください。

 

怪獣8号は進撃の巨人のパクリ疑惑？

「怪獣8号 進撃の巨人 似てる」でまずはSNSで検索をかけてみてください。

そうなると、SNS上でも多数の読者が作品が似ているという判断を下していることがわかると思います。

確かにパッと見の要素は似通ったものが多いかもしれない両作品ですが、具体的にどの部分が似ているのでしょうか。

SNSの書き込みにも、改めてどこが似ているのか、どのあたりがパクリや元ネタなのかはあまり詳しくは書かれていません。

なので、まずは怪獣8号で特に進撃の巨人のパクリだと言われている設定を調べてみました。

どこにパクリ疑惑があり、どうしてそう思われているのかを改めて調査しています。

舞台設定も物語の設定も違う2作品のどこに共通点があり、元ネタと考えられるに至ったのかを改めて見てみましょう。

 

パクリ疑惑1：怪獣と巨人というテーマ

怪獣8号と進撃の巨人で大きく「パクリだ！」と言われているのが、敵対している存在でしょう。

怪獣8号の敵対存在は「怪獣」で、人類とは基本的に意思疎通がならず、突如世界に現れて、人類や文明を襲う存在として描かれています。

対して進撃の巨人における敵対存在は「巨人」で、こちらも突如世界に現れ、人類と基本的に意思疎通が不可能な、人類を襲う驚異として登場していますね。

どちらも人間を害す存在であることは確定事項であり、なおかつ巨大でおおよそ普通の人類では太刀打ちできないというところも共通でしょう。

ただし、これはどちらかというと「ゴジラ」などの特撮ドラマ作品を源流とする設定です。

ハッキリ言ってしまえば「意志疎通が不可能な巨大な存在に人間が脅かされる」という構図は、言ってしまえば「よくあるもの」とも考えられますね。

そのため、細かい部分を見ればもう少し似ていると指摘される部分もありますが、大元のテーマに関してはそこまでパクリとは言えません。

 

パクリ疑惑2：登場人物や物語の設定

怪獣8号と進撃の巨人は、登場人物や物語の設定など、細かい部分でパクリらしき部分があると指摘する声もあります。

具体的には以下のような部分でパクリ疑惑が囁かれていました。

• 主人公は人類の敵である存在に変身する（強い意思がないと変身ができない）
• 主人公は幼いころに敵対存在に日常を害されたことで、敵対存在の駆除を決意する
• 主人公が敵対存在と変身できることが仲間にバレるが、仲間は主人公を受け入れる
• 主人公は一度処分対象となるが、階級が高い特定の人物によって助けられる
• ヒロイン格である女性キャラクターが、基本的に主人公よりも強者として描かれている
• 人類の敵である存在を駆除する組織が存在する
• 組織に所属する主人公の同僚がほぼ軒並み若年の人物

以上のように、似通ったと考えられる設定は多いですが、逆に言えばこれらの要素は他の漫画にも多数見られると言えます。

実際「主人公は一度処分対象となるが、階級の高い人物に助けられる」というのは、あの大人気漫画「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」などにもある展開です。

言ってしまえばこれも前の項目でも言ったような「よくある設定」の1つでしかないということでしょう。

従って、これらの要素をあげつらって「パクリだ！」と騒ぐのは早すぎると考えられますね。

怪獣8号が「隊員全員が突然ワイヤーアクションを始めつつ近接攻撃で怪獣を討伐し始めた」なら間違いなくパクリですが、上記程度ならばまだパクリと言えないと結論付けられます。

 

怪獣8号は進撃の巨人の元ネタや似てるシーンも徹底比較

進撃の巨人は怪獣8号の元ネタではありませんし、パクリを行っているという事実も一切ありません。

よく見られるパクリ疑惑などもただの言いがかりや、箇条書きマジックの類であることがわかるでしょう。

また、元ネタ、パクリとされた部分は基本的に王道な設定であるため、似ていると感じてしまうという結論も出ました。

ですが、これらの2作品にはどうしても似通った設定もあることから、やっぱり似てるという声もやはり多数見られますね。

では、以下これらの両作品に見られる設定で、特に共通点が多いと指摘されやすい部分を比較します。

どの部分がどのように似ているのか、共通点を改めて書き出して見比べてみました。

進撃の巨人と怪獣8号はなぜ似ていると感じてしまうのか、その疑問点を解消するための参考になればと思います。

 

主人公が変身する

怪獣8号と進撃の巨人が似てると言われてしまう原因の1つが、主人公の変身能力にあると言っても過言ではありません。

怪獣8号も進撃の巨人も、主人公が人類の敵として認定された存在に変身する能力を所持していますね。

そして、その強力な力を用いて、仲間や世界のために戦うという部分まで共通していると言えるでしょう。

他にも以下の部分が似ていると考えられます。

• 両主人公共に変身を行うためには「強い意志」が必要不可欠
• 強力な能力が暴走してしまったことがある
• 仲間を助けるために主人公が能力を利用し、そこで正体がバレてしまう
• 主人公の能力は生まれ持ったものではなく、何らかの外部要因によって与えられる

確かに似ているところではありますが、これらの要素はどちらかというと「変身ヒーローもの」によくあるものです。

言ってしまえば「仮面ライダーシリーズ」などとも共通する設定であり、変身する主人公の定番設定と言わざるを得ません。

ジャンルやテーマが共通している以上、似ていても仕方がないところですね。

 

物語の序盤で襲われる

怪獣8号と進撃の巨人が似てると言われてしまうもう1つの原因が、主人公と敵対存在との関係や、彼らが敵対存在を駆除しようと考えるきっかけにもありました。

怪獣8号の主人公である「日比野カフカ」も、進撃の巨人の主人公である「エレン・イェーガー」も、日常を敵対存在に破壊されたことでそれを駆除しようと考えているのです。

変身能力が覚醒したのも、自身の命が危機に陥ったときで、なおかつそれが入隊原因となるなどの点も同じでしょう。

ただし、カフカとエレンは境遇こそ似通っているものの、その考え方や経緯などは大きく違っています。

以下、似通った境遇を持つカフカとエレンの相違についてまとめてみました。

怪獣8号主人公「日比野カフカ」	進撃の巨人主人公「エレン・イェーガー」
幼いころに怪獣に住んでいた町を破壊される	幼いころに巨人に住んでいた町を破壊される＆母親を殺害される
日本防衛隊員を目指していたが一度挫折し、後に入隊する	訓練兵団時代に5位の成績を叩き出し、後に調査兵団へと編入
行動原理が「亜白ミナと一緒に怪獣を全滅させる」こと	行動原理が「巨人を1匹残らず駆逐する」こと
幼馴染である亜白ミナが先に日本防衛隊員で優秀な成績を残している	幼馴染が2人おり、入隊は同時に行っている
日本防衛隊へ入隊した年齢は32歳	調査兵団へ入隊した年齢は15歳

以上の通り、大まかなところは似ていますが、書き出してみると細かい部分はあまり似ていないですね。

従って、この部分に関しては大まかな枠組みが似ているだけと判断できるでしょう。

 

怪獣8号のパクリ疑惑に対するファンの意見

ここまで様々な角度から怪獣8号のパクリ疑惑について解説してきました。

実際に読者であるファンの方たちは、このパクリ疑惑についてどう思っているのでしょうか。

ファンの意見をまとめたのでご覧ください。

どうしても王道漫画は、設定や展開が似た作品が出てきてしまうものですよね。

「パクリ」というファンの意見は多くありましたが、だからといって読むのを止めるという意見はありませんでした。

話が面白ければ、若干ストーリーが似ていても読者は離れて行かないようです。

 

まとめ

「怪獣8号」はジャンプ＋で2020年から連載が始まり、2024年にはアニメ化もされた、同ウェブコミック配信サイトの看板作品の1作ですね。

ですが、そんな怪獣8号は、全世界で高い人気を誇る壮大なダークファンタジー漫画「進撃の巨人」と似てることが指摘されています。

中には「内容がパクリ！」「元ネタにしている！」といったような、過激な意見もちらほらと見られました。

そんなに似てると言われた2作品ですが、具体的にはどこが似てると言われ、元ネタやパクリと判断されているのでしょうか。

今回は改めて怪獣8号と進撃の巨人の共通点をあえて具体的に比較し、調査してみました。

よく似てると言われた点を挙げ、比較していますので、これらの作品を似てると思った場合やパクリだと思った際の参考にしてください。